Pythonは初心者でも独学で習得しやすい

Pythonは機械学習や人工知能の開発、スマホアプリやゲームソフト、Web上でのデータ収集ツール作成によく使われています。できることの範囲が広く、ITエンジニアにとっては仕事の幅を広げられる言語です。Pythonは1991年に開発された古い言語ですが、初心者や経験の浅いIT技術者でも割合学習しやすい言語と言われています。

その理由として、まずシンプルで覚えるべき構文が少ないこと、1行に多くの処理が記述可能な点が挙げられます。例えば、C言語で「Hello World」と表示させるプログラムを書いたら最低6行は必要ですが、Pythonでは「Print (“Hello World”)」と1行で済みます。これはPythonが装備している「リスト内包表記」の機能を使ったものです。記述する行数が少ないということは書く手間が少ないことになり、初学者でも取り組みやすくなります。

また、Pythonには多くの標準ライブラリが提供されています。数学系統、ファイルの操作やデータ圧縮・アーカイブ、ネットワーク処理、ウェブ関連、GUI(グラフィカルインターフェイス)など、複雑なコードを短文で表現できます。

また、Python標準ではありませんが、「Tensor Flow」「Chainer」「Flask」といった、「外部ライブラリ」として、提供されている機能が充実していることも挙げられます。これらの外部ライブラリを使うと、任意の座標群を通過する一次関数の推測したり、ウェブアプリケーション開発も可能になります。一次関数の推測をコード化した場合、外部ライブラリ未使用だと、30行前後になります。一方、外部ライブラリを用いれば、6~7行程度で済みます。構文がシンプルになると、バグが発生した場合の対応も迅速になります。